2012年 12月 26日
窒素不足かカリウム過多か、それが問題だ 後編
クリスマスはどう過ごされましたか?私はてきとーに過ごしました。

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」・・・じゃないけれども、窒素不足かカリウム過多か、本当に数日死ぬほど考えた。
アクアのことで、こんなに考えたことはないんじゃないかというほど考えた(他にもっと考えるべき、人生上の問題があるのではないかと思ったりもした(苦笑))。

結果、水草の不調を、窒素不足かカリウム過多かのどちらかに絞り込んだ私・・・。

底床に入れたイニシャルスティックは規定量の 70%。それでもカリウム過多になるのか・・・。
一方、60cm水槽なのにカージナル・テトラがわずか 5匹とはいえ、ガラス面にコケがちゃんと現れているのに、それでも窒素不足になるのか・・・。

結論が出た!!




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異変は細葉系ロタラであるロタラ sp. カンボジア産に現れた。
葉先が明らかにチリチリしている。何か問題がある。

不調の原因を、窒素不足かカリウム過多かのどちらかにとりあえず絞り込んだのだが・・・。

60cm水槽なのにカージナル・テトラが 5匹だけというのは常識的にいったら明らかに少な過ぎる。

しかしガラス面には掃除から 1週間経つと明らかに産毛のような緑藻が付着した。ガラス面にコケが現れるってことは、窒素は充足しているはずだ。窒素不足はありえないのではないか・・・。
そもそも最近の私は、「鎌倉の水道水には案外窒素分やリン酸分が多いのではないか」と疑っている。だからそんなに魚は必要ないのではないか・・・。

一方、底床肥料のイニシャルスティックの方は規定量の 70%に抑えている。それでもカリウム過多になるのか。
こっちもおかしいといえばおかしい。

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それでも私はまずカリウム過多を疑った。このクリスタルキューブ、「三つ石(みついわ)の魂、百までも」は明らかにカリウム過多で失敗したからだ。
というのも、これに使っているカスタムソイルには肥料分が入っていたのに、そこに更にイニシャルスティックなどの肥料分を追加してしまっていたのだ。

しかし今回の60cmプラチナソイル水槽は、完全吸着系のプラチナソイルに、なおかつ規定量の 70%のイニシャルスティックしか施肥してない(まあ「完全吸着系」とはいっても、若干のカリウム系の肥料分は入っているようだが)。

それでカリウム過多っていうのはどうなんだろう?
これでは、吸着系ソイル+イニシャルスティックで水草水槽をやっている人のほとんどがカリウム過多で失敗していなければおかしいことになってしまう(もっとも、この組み合わせで水草水槽をやっている人は、元々あまりいない?)。

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しかし窒素不足と言うには、このガラス面のコケがおかしすぎる。
ガラス面にコケが現れるっていうのは窒素が充足している証しのはずだからだ。

というわけでドツボにはまって抜けだせない(ちなみにドツボとは肥溜めのことです)。

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しかしある晩、このポゴステモン・デカネンシスを眺めていてつくづく思った。「全然委縮してない」と。
ご覧のように葉先がピンとしている。まるでチリチリしてない。60cmプラチナソイル水槽のロタラ sp. カンボジア産との差をはっきりと感じる(どうか最初の写真をもう一度見比べて下さい)。

このポゴステモン・デカネンシス、以前はロタラ sp. ヴァルデキラリスと呼ばれていた。比較的ロタラに近い種のはずだ。
だのにどうしてここまで差が出るのか・・・。

実はこの水草は大磯砂水槽に入れてある。そして大磯砂水槽には 30匹近い魚が入っている。
それだけ魚がいれば窒素は十分足りている。ありがたくないリン酸も余剰していて、黒髭ゴケがたっぷりとあるほどだ。

待てよ!ってことはやはりロタラ sp. カンボジア産の葉先がチリチリしているのは窒素不足の影響なんじゃないのか!

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最近になって急に気になりだしたのが、やはり60cmプラチナソイル水槽に植えてあるこのロタラ・マクランドラ・グリーン。
ご覧のように全然生気がない。色も茶っぽいし、まるで枯葉のようだ。

ロタラ・マクランドラ・グリーンはカリウム過多で失敗させた「三つ石の魂、百までも」にも入っている。しかしそこのマクランドラ・グリーンの方が、矮小化はしているものの、まだマシに見えるほどだ。

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だっていいときの状態がこれですからねえ。あまりの差に愕然とするでしょう?

「三つ石の魂、百までも」はカリウム過多だけではなく、窒素も多めになっている。ここから考えられるのは、ロタラ・マクランドラ・グリーンは窒素濃度が濃い環境が好きなのではないかということだ。

      《仮説》 ロタラ・マクランドラ・グリーンは普通のロタラ以上に窒素分を欲する
      《仮説》 ロタラ・マクランドラ・グリーンは窒素不足に陥ると葉っぱが枯葉のように生気を失う

ロタラ sp. カンボジア産のチリチリ、生気のないロタラ・マクランドラ・グリーン・・・この 2つの事実から、最早 60cmプラチナソイル水槽が窒素不足に陥っているのは疑いの余地がなくなった!

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ではこのガラス面のコケの問題はどう考えるのかって?
ガラス面にコケが現れるってことは、窒素が充足している証しなのではないかって?

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しかし実はこの写真も同日に撮影したものなのだ。ご覧のとおり、コケの存在は全く感じられない。

1つ前の写真は、側面からガラス面にうんと近づいて、カメラの絞りを相当絞って写したものだ。
そうすればはっきりと写せるものの、正面から見れば感じられないほどの微量であることもまた確かだった。

この程度では「ガラス面にコケが付着している」とは言えないレベルなのだろう、きっと。

というわけで、本当、こんな単純なことに三日三晩悩んだ挙句、やっと私はこう結論付けた。

60cmプラチナソイル水槽は窒素不足に陥っている!

今頃気づくなって、路傍の小粋なアクアリストに笑われそうだ・・・。

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早速私は手を打った。

まずは窒素系肥料の埋め込み・・・ってわけで、このカミハタ・スティック 1本分を 5mmぐらいの大きさ 9つに分け、それを細葉系ロタラやアラグアイア・レッドクロスプランツの近くを中心に埋め込んだ。

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続いて、別な水槽にいたカージナル・テトラ 5匹を追加し、カージナル・テトラの総数を 10匹に増やした。

カージナル・テトラが 10匹になって、やっとまともな水景になった感じがする。流石に 5匹はなかったかあ(まあ上の写真じゃ、あまり変わらんが)。

      《教訓》 60cm水槽にカージナル・テトラ 5匹は流石に少な過ぎる (笑)

「肥料も魚もまだ少ない」っていう見方もあるかもしれないが、今回は実験水槽だ。少しずつ遊んでみますよ。

窒素分を追加したことによるはっきりとした変化が現れるまで、少なくとも 2週間はかかるだろうか。
つまり来年ですね。

何だかすごく遠回りをしている気がする。「素直に肥料系のアマゾニアとか使っていればいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうだ。
でもそれだと水草が本当に必要としている栄養素が何なのか、水草が不調を訴えたときに何を施肥すればいいのか、いつまでも分からないのではないだろうか。

っていうか、こういう形で水草水槽を楽しんでいる変わり者が 1人 2人 いてもいいと思う。
実際ここまで水草水槽に入れ込んでいるのも珍しいんですよ、私・・・。

さて、いったいどうなるか。

じつは思っていた以上の変化が現れつつある。
新年早々発表します。乞うご期待!

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by KamakuraAQUA | 2012-12-26 17:40 | 60cmソイル水槽


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